高血圧
高血圧は、血圧が慢性的に高い状態で、自覚症状が少ない一方で脳卒中・心不全・腎臓病などの原因になります。早期発見と継続的な管理がとても重要です。
日本高血圧学会も、診断基準はこの値を基本とすることを明確にしています。※白衣高血圧(病院だけ高い)や仮面高血圧(家で高い)もあるため、家庭血圧の測定が重要です。
日本でも高血圧は非常に多い生活習慣病です。厚生労働省の国民健康・栄養調査(令和5年=2023年)では、20歳以上で収縮期血圧(上)が140 mmHg以上の割合:男性 27.5%、女性 22.5%と報告されています。
高血圧治療は大きく「生活習慣の改善」と「薬物治療」を組み合わせます。一般的な考え方は次の通りです。
脳:脳梗塞・脳出血・くも膜下出血
腎臓:慢性腎臓病の進行、蛋白尿の悪化
心臓:心筋梗塞・狭心症・心不全(息切れ・むくみの原因に)・心房細動
血管:大動脈瘤・大動脈解離・末梢動脈疾患(足の血流低下)
日本高血圧学会は、ガイドライン2025の一般向け資料の中で、降圧目標として 130/80 mmHg未満を掲げています。※ただし高齢者やふらつきが出る方、腎機能の状況などにより安全性を優先して個別調整します。
“しっかり下げる”ことの利益(特に高齢者でも):高齢者を対象に、収縮期血圧を110〜130未満に目標設定した群で心血管イベントが減った臨床試験(STEP試験等)が報告されています。※ただし、すべての方に同じ目標が安全とは限らないため、年齢・腎機能・ふらつき転倒リスクを見ながら調整します。