生活習慣病|斉藤内科循環器科医院
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循環器内科の視点で専門的に管理

生活習慣病について

高血圧・高コレステロール血症・糖尿病は、いずれも動脈硬化を通じて心筋梗塞や脳梗塞に直結します。循環器内科の視点から心臓・血管への影響まで見据えて評価し、初期段階からの予防・治療を継続的に行います。

140 /90 mmHg 高血圧
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高血圧

高血圧は、血圧が慢性的に高い状態で、自覚症状が少ない一方で脳卒中・心不全・腎臓病などの原因になります。早期発見と継続的な管理がとても重要です。

診断の目安(日本)
診察室血圧
140/90 mmHg 以上
家庭血圧
135/85 mmHg 以上

日本高血圧学会も、診断基準はこの値を基本とすることを明確にしています。※白衣高血圧(病院だけ高い)や仮面高血圧(家で高い)もあるため、家庭血圧の測定が重要です。

疫学(どれくらい多い?)

日本でも高血圧は非常に多い生活習慣病です。厚生労働省の国民健康・栄養調査(令和5年=2023年)では、20歳以上で収縮期血圧(上)が140 mmHg以上の割合:男性 27.5%、女性 22.5%と報告されています。

治療開始の目安

高血圧治療は大きく「生活習慣の改善」と「薬物治療」を組み合わせます。一般的な考え方は次の通りです。

160/100 mmHg 以上(重症寄り)
原則、早めに薬を開始
140/90 mmHg 以上
繰り返し測定し、生活習慣是正後にも日常的に超えていれば投薬治療を開始
高血圧が引き起こす疾患(何が怖い?)

脳:脳梗塞・脳出血・くも膜下出血
腎臓:慢性腎臓病の進行、蛋白尿の悪化
心臓:心筋梗塞・狭心症・心不全(息切れ・むくみの原因に)・心房細動
血管:大動脈瘤・大動脈解離・末梢動脈疾患(足の血流低下)

治療目標

日本高血圧学会は、ガイドライン2025の一般向け資料の中で、降圧目標として 130/80 mmHg未満を掲げています。※ただし高齢者やふらつきが出る方、腎機能の状況などにより安全性を優先して個別調整します。

最近の知見

“しっかり下げる”ことの利益(特に高齢者でも):高齢者を対象に、収縮期血圧を110〜130未満に目標設定した群で心血管イベントが減った臨床試験(STEP試験等)が報告されています。※ただし、すべての方に同じ目標が安全とは限らないため、年齢・腎機能・ふらつき転倒リスクを見ながら調整します。

LDL LDL 高コレステロール血症
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高コレステロール血症

LDLコレステロールは動脈硬化プラーク形成の中心となり、症状がないまま進行します。健診での早期発見・介入が重要です。

疫学(どれくらい多い?)

日本では脂質異常症は非常に頻度が高く、健診で「LDL高め」を指摘される人は珍しくありません。国民健康・栄養調査(令和5年=2023年)でも、20歳以上のLDL-C分布が集計されており、平均値は男性で約113 mg/dL、女性で約120 mg/dLと報告されています。

見逃してはいけないのが家族性高コレステロール血症(FH)です。近年の推定ではヘテロFHはおおむね1/250前後とされ、日本でも同程度〜やや高い可能性が示されています。

危険性(何が怖い?)

LDL-Cは動脈硬化プラーク形成の中心で、放置すると冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)、脳梗塞、末梢動脈疾患のリスクが上がります。重要ポイントは「症状がないまま進行し、イベントで初めて発覚しうる」ことであり、だからこそ健診での早期介入が価値を持ちます。

LDL-C低下治療で心血管イベントが減ることは、スタチンだけでなく、エゼチミブやPCSK9阻害薬(レパーサ等)でも裏付けがあり、追加でしっかり下げるほどイベントが減る、という方向性が強いです(例:FOURIER、ODYSSEY OUTCOMES)。

治療目標(どこまで下げる?)

一次予防:リスクにより目標が変わります(例:糖尿病でも状態により120未満→より高リスクでは100未満へ、など段階化の考え方)。

二次予防(冠動脈疾患など既往あり):より厳格に管理。糖尿病合併の二次予防ではLDL-C 70 mg/dL未満を一律に推奨、という整理が示されています。

最近の知見

欧州ESC/EAS(ヨーロッパのガイドライン)では超高リスクでLDL-C <55 mg/dL(かつベースラインから50%以上低下)など、より厳格な目標が提示されてきました。日本でもガイドラインで55未満を目標値に近々改訂される予定です。

7.0 % HbA1c G G G G 糖尿病
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糖尿病

日本人の糖尿病の大部分は生活習慣が関与する2型糖尿病です。初期は自覚症状がないまま進行し、合併症で初めて発覚することがあります。

疫学(どれくらい多い?)

日本では「糖尿病が強く疑われる人」の割合が高く、令和元年(2019年)の国民健康・栄養調査では成人男性の約19.7%、女性の約10.8%と報告されています。予備群も含めると非常に多く、健診で「血糖値高め」や「HbA1c高め」を指摘されることは珍しくありません。日本人の糖尿病の大部分は生活習慣が関与する2型糖尿病です。

危険性(何が怖い?)

重要ポイントは「初期は自覚症状がないまま進行し、合併症で初めて発覚しうる」ことであり、健診での早期介入が価値を持ちます。高血糖を放置すると、細小血管合併症(糖尿病網膜症・腎症・神経障害)や大血管合併症(冠動脈疾患・脳梗塞・末梢動脈疾患)のリスクが上がります。

治療目標(どこまで下げる?)
合併症予防のための目標(一次予防)
HbA1c 7.0% 未満
血糖正常化を目指す際
HbA1c 6.0% 未満
治療強化が困難な場合
HbA1c 8.0% 未満

血糖正常化を目指す際の目標は、適切な食事療法・運動療法だけで達成可能な場合などに適用します。治療強化が困難な場合は、低血糖などの副作用やその他の理由がある場合の目標です。

※当院では治療の目安となるHbA1cや血糖値が当日少量の採血で測定可能になります。
最近の知見

単なる血糖降下だけでなく、心血管イベントや心不全、腎機能悪化の抑制効果を持つ薬剤(SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬など)の活用が重要視されています。

特に心臓や脳の疾患をお持ちの方は、糖尿病のみではなくコレステロールや高血圧も含め、総合的な生活習慣病管理が合併症予防に大きく寄与することが示されています。

健診で指摘された方もご相談ください

血圧・コレステロール・血糖が気になる方、健診で指摘を受けた方は、お気軽にお問い合わせください。当院では当日少量の採血でHbA1cや血糖値の測定が可能です。

斉藤内科循環器科医院
SAITO CARDIOLOGY CLINIC

山梨県甲府市国母で、心臓疾患や生活習慣病を専門に、地域の医療を支えてまいります。

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